Calling*Me
そんな昔のことを思い出して私は寝てしまっていた。



気づけばもう深夜0時を過ぎようしていた。



夜の街を歩いて歩いて聞こえてくる…名前。



「悪魔マリアよ、また男をもてあそんだのかしらぁ」

「母親も可愛そうね…あんな娘を持ってあんなに偉大な方がどうしてこんな娘を…」




見ないで…そんな可愛そうな目で私を見ないで。


噂しないでよ、芸能人じゃないんだから…。



自分でわかってるよッ!



有名な母をもった私はすぐにこうやって噂をされてしまう。迷惑よ…。



「ほらあんな平然な顔、もう美慣れてるけどムカツクわね」



平然な顔をするのは自分の行いを悲しまないためいわば自己暗示。



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