Calling*Me
もう戻れないところまで来てる…。



濁った血は透明にはならないのよ…。


お母さんも言ってたっけ。



私はこのまま生きていける?



手にはさっきベットに置かれた札束を持って淫らな服装で夜な夜な歩いて…生きていける?


私はもう……足が歩けない状態まできてる…。



誰か…誰か…



一度でいいから私の本当の名前を呼んで…。


「芽瑠ッ」こんないい方じゃなくて、命令されるときの芽瑠じゃなくて…。



優しく呼んでくれる人…いるかな?難しいかな



「芽瑠…こんなところで何しているの?」



いた…願いは叶った。


でも視界は白くなっていく…



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