Calling*Me
悠馬が私の耳を触った瞬間ピクっと体が反応する。



「ごめん…芽瑠って感度いいのか」

「黙ってよ」

「それよりなんでピアスなんか、まぁ俺もしてるけど」



そう言って髪を搔きあげて耳を見せてくれた。


2つのピアスそれについてるのは叶と一緒。



「気づいたか…このピアスは叶と同じのだ」

「………」

「ナンバー1とナンバー2が付けられる。実際に色は違っていて叶は金で俺は銀になってる」

「本当だ…」

「でも芽瑠のはそんな物語のなさそうなピアスの穴だな…」



確かに。悠馬のピアスには意味が込められていて誇りがある。



「しかも痛かったろ?耳に穴開けて…」

「うん…」

「どうして開けたんだ」

「……言えない」

「そうか。ピアス買ったら?開けたのに勿体ない」



悠馬は自分の耳からピアスを外し私に差し出した。



「え…それは」

「いいよ。あっでも叶に怒られそうだな」


ははッと笑ってピアスをまたつける悠馬。



ピアスね…。



私の似合うのなんてどこにも売ってないし…。


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