Calling＊Me

叶side



あともう少しだったのに芽瑠は俺に頼ろうとはしない。



手を少しでも差し伸べればそれをすくってあげれる力は持っているのに。


そのことさえ認めてもらえない。



俺知ってるよ？



無理してることも。



「叶さんどうしたんですか？」

「別に…」

「俺相談のりますよ？」



芽瑠の情報さえ与えてくれれば俺は動ける。



「なぁ棗、芽瑠のことについてなんか知らないか？」



俺の口調が変わるの聞くと棗は真剣な顔つきなる。



「何でもいいんですか？」

「ああ、なんでもいい情報がほしい」

「芽瑠さんは夜遊んでるのは知ってますよね？」

「ああ…」

「俺の友達がヤッた言ってました」




は？


今なんて言った？



「いえ…俺は止めようとしたんですけど」

「そのダチ殺す」

「やっやめてください叶さん怒りを沈めてください」

「……クソ」



俺のただならぬオーラに棗は震えていた。



「他は？」

「他は母親の名前は星野　マリア」


星野マリア…？


あの星野マリアって…。


ここら周辺の建物の金を補助したってみんなから今だに名が知れ渡っている…。


あの星野マリア…？



「叶さんが考えてる星野マリアです」

「……」

「他には？」

「もうありません…」

「そう…ありがと」