Calling*Me
ケータイを取りだしその画面を見せた棗。




「何で……」

「俺の友達なんです」

「またヤれっていうの?」

「いえ…知っているかどうか」

「知ってるよ。たしか昨日ヤった男」

「あともう1つ聞きたいことが…」

「何?」

「最近″マリア″を悪く言う奴が増えてます名前知りません?」




マリアを悪く言う奴ら?



マリア様と呼ばれていた星野マリアを?それはありえない。悪くいったその人はスターマリアから追放かもしれない。




「……」

「知ってるんですか?教えてください」

「マリアを悪く言うならそれは私の母親じゃないこと。それだけはわかってほしい」

「やっぱり芽瑠の母さんは星野マリアさんだったんだね…」

「うん…」



切なげに微笑み「星野マリアは尊敬なる私の母親よ」と言った。




よく見たら星野マリアの娘、芽瑠の性格は母親似だとこのとき思った。



他人のために生きて生涯を終わらせるのだろうか。




そう思った。



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