Calling*Me
「――何?」
「電話なら弱音吐ける?前はダメだったけど今はどうかなって……」
電話でなら?
わからない…。でも相手の表情がわからないから、いいかもしれない。
「私は……私は」
「うん…」
「私は今…誰かに抱き締めてほしい」
生きてると確かめてほしいの、たったそれだけよ。いいでしょ?
背中から伝わる体温。心地いい。
「どうしたの?」
「生きてると感じたかっただけ、悪い?」
叶と向き合うようにして、私は電話を持ったまま「名前やっぱり探して」と伝えた。
「うん……でもわかったよ」
「何?」
「でも今は言うときじゃない…」
「知らないんでしょ?」
「バレた?」
「それより何で電話かけたの?迷惑だったんだけど」
「ん?電話っていい、何かいいよ」
電話ね……いいかも知れない。
「芽瑠小さい……包み込めそう」
「……」
何してるの?自分、早く戻らないと女王たちが怒る。
「ダメ離れて行かないで、俺、芽瑠を助けたあと言いたいことあるんだ…」
そんな言葉を無視して叶から逃げた。
バカだ。ノコノコとこんなところ来て。
「電話なら弱音吐ける?前はダメだったけど今はどうかなって……」
電話でなら?
わからない…。でも相手の表情がわからないから、いいかもしれない。
「私は……私は」
「うん…」
「私は今…誰かに抱き締めてほしい」
生きてると確かめてほしいの、たったそれだけよ。いいでしょ?
背中から伝わる体温。心地いい。
「どうしたの?」
「生きてると感じたかっただけ、悪い?」
叶と向き合うようにして、私は電話を持ったまま「名前やっぱり探して」と伝えた。
「うん……でもわかったよ」
「何?」
「でも今は言うときじゃない…」
「知らないんでしょ?」
「バレた?」
「それより何で電話かけたの?迷惑だったんだけど」
「ん?電話っていい、何かいいよ」
電話ね……いいかも知れない。
「芽瑠小さい……包み込めそう」
「……」
何してるの?自分、早く戻らないと女王たちが怒る。
「ダメ離れて行かないで、俺、芽瑠を助けたあと言いたいことあるんだ…」
そんな言葉を無視して叶から逃げた。
バカだ。ノコノコとこんなところ来て。