Calling*Me
「芽瑠に毎日こんなことをさせてるのは美佐だよね?」

「ちっちが」



守らなきゃ…そうじゃないと明日がもっと怖くなる。




「大丈夫、今日の芽瑠の相手は俺の後輩だったんだよ。事情はもう昨日聞いてる…」

「……」

「美佐…お前が命令してたんだよな?」

「うん…」



なんで美佐が今までしたことを認めるの?



これは何かの夢なの?



こんな夢を見せてから私を惨劇の夢に彷徨いさせるつもりなの?




「もう…美佐たちには薄情させた」

「芽瑠はこれからどうしたいか言えばいいんだよ」



私の願いは今ここで言っただけで叶えられるの?




「芽瑠…言ってみて?ウソだと思って」

「もうこんなことしたくない」

「だそうだよ、美佐?俺とお前は別れる。友達にこんなことさせる女は俺にはいらない」



美佐は唇を噛みしめてこう言った。



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