Calling*Me
「昨日の電話といい、毎日のお前の顔といい、辛いとしか伝わってこないよ」




そんな……私何も叶にそんな弱いところ見せたはずないのに。




……ここで弱くなったらダメ。




女王の玩具とバレてはいけない。それも私の義務。




「あの子たちに事前に今日は遊べないって言ってあったから」

「俺、お前見てるとほっておけない」




吸い込まれる黒い瞳。私は一瞬、弱音を見せてしまいそうになった。




あの腕に自分の腕を絡めて甘えたい。




そんなこと……無理に決まってる。




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