月の輪
夢を観た。
とても麗しい女と同じく麗しい男が歩いている。幸せそうだ。
「ずっと一緒。」


そこで目が覚めた。
「朝?」
それとも昼?時間がわからない。でも、久々に深く眠った。最近は忙しかったからな。
「んー!」
グイーッと伸びると、私の身体がいかに凝り固まっていたかがわかる。
「ふぅ。」
最期なんだからもう少し自由にしよう。私は、夜までの時間をゆっくり過ごすことにした。
< 6 / 39 >

この作品をシェア

pagetop