タンポポ組へようこそ
硬派な男と綺麗な女
実習室の中には、ベッドと机があった。
清潔そうな白が眩しい。
その中で、不機嫌そうな短髪の男がベッドで漫画を読んでおり、髪が長く、足の細い綺麗な女の人が椅子に座ってケータイをいじっていた。
「お二人さん名前をどうぞ」
サギノミヤが入り口から言った。
「…SP21、キムラメグミ」
短髪の男が此方を見ずに言った。
「SP31、マツモトキミコ」
女の人は此方を見てニッコリと笑った。