タンポポ組へようこそ

世間から言えば華のJKこと私、樺野理加(カバノリカ)は地面に突っ伏していた。

何があったのか?

二秒前まで私はしっかりと地を足で踏みしめていた。
ええもうそりゃあしっかり。

「カバのクセに綺麗な服着てんじゃねえこのクソアマ」

グリグリと頭を踏まれる。

文にして見るとコミカルかもしれないが、実際問題私の頭を踏んでいるのは男子だ。
ぶっちゃけガタイも良い。

痛い、と呻くと、黙ってろ、と低く唸る声がした。

此処に入学してから三日だというのにどうしてこいつはこう…人気の無い場所が分かるのだろう。

「金は」

「…」

「中学からの付き合いだろお?」

連れねえなあ、カバちゃん。

髪を無造作に掴まれた。
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