愛詩
【空っぽ】

あぁ
何もかも嫌になる

仕事も恋愛も
あなたも自分も

何もかもが嫌になるの

頑張っても頑張っても
何の意味もないような気がして

我慢しても我慢しても
決して報われることはない

わかってる

そんなの自分が一番わかってるよ

だけど
そうすることしかできないの

だから
こんなに苦しいの

そんな時

あなたに
一番近くにいてほしいのに

あなたは
一番遠くにいて

あなたに一番伝わってほしいのに
あなたには一番伝わらなくて

精一杯なのに
一生懸命なのに

また今日も空回り

こんなに胸はいっぱいなのに
想いは溢れるほど込み上げるのに

なんでかな

私の心は
空っぽのように虚しいよ

きっと

胸いっぱいの想いも
溢れるほどの想いも

私の心にあるべきものじゃない

あなたの心に届けるもの

そう

私の心に
あるべきものは

あなたの想い

それが足りないから
こんなにも私の心は空っぽなの

だから

胸がいっぱいなのに
まるで空っぽのような

そんな想いになるの

一番近くて
一番遠いあなたの存在

いつからかな

自分の想いを届ける術さえ
わからなくなってしまったのは…

あぁ
今日も私の心は

星がない夜空のように…

暗く空っぽのまま
輝やく星を探してる
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