クマさん、クマさん。
コンコン
ガラッ
「失礼します」
職員室に入ると担任の元に行った。
「先生」
「熊谷いきなりどうした」
「先生、俺志望校決めました」
「どこに行くことにしたんだ」
「K高に行くことにしました」
俺が言うと先生は眉間にシワを寄せて考え出した。
「K高かぁ。K高もお前の成績に合っていいかもしれん。
けどな熊谷、お前の将来の夢の為ならT高がいいんじゃないのか」
T高・・・俺が迷っていた高校。
「でも、俺K高に行きたいんです」
高校もなっちゃんと一緒に過ごしたい。
そんな気持ちで決めてはいけないのか・・・?
「ん―・・・悪いが先生は反対だ」
先生は俺の将来の夢を考えて言ってくれたのは分かっていた。
でも俺は・・・
「K高に行きたいです。親と話し合って来ます」
譲れなかった。
「分かった。でも、1つだけ言っておく。高校は・・・」
「じゃあ失礼します」
ガラッ
パタン