クマさん、クマさん。
ずっとずっとなっちゃんが大好きだった。
中学の時から大好きだったなっちゃん。
なっちゃんを思い続けた6年間。
片思いだと思っていた。
それが両思いだった。
いろんな思いを感じた。
でも俺がなっちゃんに出した答えは・・・
「ありがとう」
お礼の言葉だった。
お礼の言葉だけだった。
「・・・・うん」
なっちゃんは俺の言葉を分かっていた様だった。
「俺ね、アメリカに行くから大切な人・・・作らないことにしてるんだ」
正直言うと、目の前にいるなっちゃんに抱きしめたかった。
でもそれをやるのは今じゃない。
「そっか」
「でも・・・俺ね、ずっとなっちゃんに伝えたかったことがあるんだ」
でもこれだけは伝えたい。
「なに?」