加納欄の待ち合わせ シリーズ26
加納欄の待ち合わせ シリーズ26
皆様お久しぶりです。


本日とってもご機嫌な、加納欄です。


なぜって、なぜって……。


ウフッ!


大山先輩と、これからデートなんですぅぅぅぅ!!!!!!!!!


いや〜ん、照れますぅ。


だって!だって!!だってぇ!!!


久々なんですものぉ〜。


言葉遣いだっておかしくもなりますぅ〜。



忙しい日々の中、なぜこれが実現したかといいますと、あたしが非番で、大山先輩が、研修上がりで、午後からお仕事お休みなんです。

なので、久しぶりに出掛けよう。ということになりまして。


し、か、も。


しかもですよ、声を掛けてくれたのが、大山先輩からなんですから!


これは紛れも無くデートなんです!



というわけで、あたしは待ち合わせの時間、1時間以上も前に、指定された喫茶店で時間をつぶしている状態です。

周りを見れば、カップルが多く、後は仕事の打ち合わせなのか、サラリーマン風の男性がテーブルをうめていた。

「早く来過ぎたかな」

あたしは、腕時計に目をやり時間の確認をすると、さほど進んでないことがわかった。


「レポート仕上げたら行く」


と留守電に入ってたから、そんなに掛からないと思ってはいるんだけど。



研修は、以前、あたしと高遠先輩が、東北方面へ研修しに行った行事と同じで(加納欄の研修旅行参考)今回は、大山先輩と苫利先輩が、四国へ研修へ行ったのだ。


苫利先輩が、研修でいなかった為、あたしは高遠先輩とコンビを組むことになり、その結果、いつものように使われる日々を過ごしていたのだ。


例え1泊2日だろうが、その地獄から救ってくれたのが、大山先輩のデートのお誘いなのだ。


何があっても、ゼェェッッッタイ!に、デートさせて頂きます!!


あたしは、意気込んで、テーブルをドンッ!と叩いた。

その後、周りの視線を感じ、慌てて顔を下に向けた。


そこへ、喫茶店のドアが開いた。

客が入るとわかるようにドアの上の方に、鈴が付いていた。


大山先輩?


あたしは、何となくドアを見た。



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