甘いキスの魔法



「……これでいっか。」








キャラクターのお弁当箱と








自分のお弁当箱を見ながら呟く。









「…って、そんな時間なかった!」









時計を見ると7時30分、






お弁当箱を包んで優のバッグにいれる。








「優ーーっ」






階段の下から叫ぶと優がゆっくり降りてきた。







「時間無いよー、
 早く食べて着替えてっ。」





降りてきた優に着替えを



渡して急いで自分の支度をする。







自分の支度が終わってからリビングに顔を出そうとするとちょうど優が用意し終えていた。








「…荷物持った?」







「………………だいじょうぶ。」






そういいながら優は靴を履き外に出た。









「……………行ってきます。」






誰もいなくなった家に


ポツリと告げ鍵を閉めた。
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