甘いキスの魔法




「梨音、おはよー」




教室入った瞬間、声かけられる。




「おはよう、唯。」





机に荷物を置いて椅子に座る。







秋くらいにこの学校に転校して

きて中々、馴染め無かった私に

1番最初に話しかけて

きてくれてしっかりしてて、

かっこよくてとても頼れる親友が唯。








クラスも唯がいたおかけで馴染めた。











そんな唯と今では1番、仲が良い。





「………昨日、どうだった?」







唯が私の隣の席の椅子に座りながら言った。





私が俯きながらなにもいわず静かに首を横にふると





「…………だめだったか。」





そういって優しく頭を撫でてくれた。






「しょうがないよ、まだ人生
 長いしきっと出会えるよ、
 梨音の…本当の好きな人。」






いっそ唯が男の子だったらいいのに、っていつも思う。









唯は勿論モテる、──女の子に。
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