甘いキスの魔法
その声に振り向くと、あまり仲良くない男の子があたしを呼んだ。
「…ちょっと、いい?」
手招きをしながらあたしに言う。
クラスの人達の視線が痛いほど突き刺さる。
一瞬ちらっと唯に助けを求めると
「…告白だね、
行くだけ行っておいで。」
う……泣きたい。
目合わせるだけでだめなのに。
涙目で唯に訴えると
「なんかあったら
助けいってやるから。ね?」
唯に説得されてあたしは涙を拭いて、席を立った。