甘いキスの魔法
倉庫を目の前にして
鍵が開いていることに気付いて
入ろうとすると倉庫の中から
何かが崩れ落ちる大きな音がして
急いで倉庫の中に入った。
真っ暗な倉庫の中にある電気を手探りでさがす。
パチン、と電気をつければ物がいろいろと散乱していた。
その中で目に入ったのが、段ボールの下に埋まっている人。
「……大丈夫?」
上にのっかっていた段ボールを全て退かして倒れていた女に手を伸ばす。
「ごめんなさい、
…ありがとうございます」
聞いたことのある声、顔を見ればやっぱり梨音だった。