甘いキスの魔法



なんだ……そんなことか…











思わずホッとし、胸を撫で下ろす。










「…梨音は?痛いとこ、無い?」








顔をくいっと俺の方へと向けてみれば、微かに頬が擦り切れて欝すらと血が滲んでいた。








「ここ、擦れてる……」










そっと、頬を触れば梨音の身体がびくっと縦に揺れた。








「………ごめん、痛かった?」









ふるふると首を横に振る梨音。











そんな梨音の頬にキスをした。
< 77 / 97 >

この作品をシェア

pagetop