ブルー
呼び出された場所は、運悪くもさっき空と話していた、中庭。


まぁ、学校がいくら広いといっても、吹奏楽部が至る所で練習してるし、ここしか話す場所なんてないんだけどね。


「雛沢、何でさっきは口喧嘩しとったん?」


え…。

何で聞くの?そんなこと先輩に関係ないじゃん…。


失礼かもしれないけど、そう思った。


「それは…ちょっと……」

「言えないことなら、無理して言わんでもいい。でも、何で俺がこんなこと言ようか分かっとる?」

「…わかりません」


正直に言うと、先輩はふっと笑って、正直やな、ってつぶやいた。




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