ブルー
「そうか、いい部活だったんやな。でも、うちの学校は結構のそういうの多いんちゃ。吹奏楽の音を保つためにも、注意だけはしとうから」


申し訳そうに部長が眉を下げて、そう言うから。


「…そうですか、すみませんでした」

あたしは、ものすごく申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


部長はそんなことにも気を配ってるんだ。

すごいな…。

部長なだけあるな…。


「分かったんならいい」

少し冷たい言い方…。


しょうがないか。

あたしが悪いんだし。




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