珍・一寸法師
ところ変わって、こちらはジーさんやバーさんの質素な家である


一寸法師:お帰り〜っ!!

ジーさん:おや。一寸法師。ただいま。今日もたくさん遊んだようじゃな

一寸法師:うん。楽しかった

バーさん:ほれ。もう食事はでき取るぞ。それより一寸法師や

一寸法師:ん!?なに!?おばあ様

バーさん:帰り道にお金は落ちとらんやったかいの!?(オイ)

一寸法師:ぶーっ(口の中のご飯を噴出す)

ジーさん:やめんかバーさん。意地汚いぞ

バーさん:冗談じゃ・・・それより、一寸法師はちっとも大きくならんのう・・・やっぱり牛乳飲まんといかんのかいのう・・・

ジーさん:そうかもしれんが・・・この時代に牛乳はないからのう・・・(じゃあ、なんで牛乳という単語を知ってんだ!!)

バーさん:もしかしたら、妖怪かもしれん・・・

ジーさん:バーさんっ!!

バーさん:い、いや、冗談じゃよ

ジーさん:わしもうすうす思っておったんじゃ


だああぁぁぁぁ(バーさんと一寸法師がズッコケる)


ジーさん:その小ささからするとお前は目玉のおやじじゃなっ!!おのれっ!!正体をあらわせっ!!妖怪めーっ!!

一寸法師:そんなわけないでしょっ!!いいかげん怒りますよっ!!だって、そんなこと言ったら・・・おじい様かおばあ様の最低どちらかが妖怪ということになりますよ

ジーさん:実はな・・・一寸法師・・・

一寸法師:え!?・・・まさか・・・

ジーさん:バーさんが妖怪なんじゃ。妖怪「オオメシグライ」(ばびゅーん!!)

バーさん:誰が妖怪「オオメシグライ」じゃーっ!!食べる子はよく育つんじゃ。カレーおかわりしよっと・・・

ジーさん:あんた、その年でまだ育つともりなんか・・・

一寸法師:おばあ様・・・それ・・・3杯目ですよ・・・しかも大盛りで

バーさん:一寸法師や・・・お前も食べんと大きくならんぞ

一寸法師:でも、その量だと大きくなるのは身長ではなくて、お腹だけなんじゃ・・・


わきあいあいと会話をする一寸法師一家であった。そして、一寸法師がボソっと一言つぶやいた
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