珍・一寸法師
そして、清水寺当日・・・

一行の詳細は、姫の付き人である侍女が2人。この3人を挟むように前後に屈強な侍が一寸法師を含めて4人が護衛に当たっている。


屈強な侍A:鬼とは言え。せいぜい大きくても2mくらいってとこだろう・・・

屈強な侍B:ソレくらいの背たけであれば、この槍があれば十分戦えるわい

屈強な侍C:コレでオレらの生活も安泰や

鬼:おなごはおらんか〜・・・若くてピチピチしたおなごはおらんか〜・・・


そこに鬼が現れたのだっ!!身長は5mはあろうという大鬼である


屈強な侍A:んな、なにーっ!!(ぎょっ!!)ちょっと待てーっ!!桃太郎に出てくる鬼でもこんなにデカくないぞーっ!!

屈強な侍B:こんなの聞いてな〜いっ!!

屈強な侍C:おうちに帰して〜っ!!


そして、屈強な侍が3人声を合わせて春姫に言う


「と、いうわけで・・・」


3人が一目散に京へ逃げる(どひゅーん!!)


春姫:なにが「というわけで」だーっ!!戻ってこんんか〜っ!!


屈強な侍たちが逃げながら答える


屈強な侍A:そんなヤツと戦ったらどんなに命があっても足り〜ん!!

屈強な侍B:死にたくな〜いっ!!

屈強な侍C:おうちに返して〜っ!!


そして、残ったのは一寸法師と春姫に侍女2人である。戦闘可能なのは一寸法師だけだ


一寸法師:意外と逆境に弱いんだな。あいつら・・・

春姫:一寸法師・・・

一寸法師:大丈夫です。僕は逃げません。例え体が小さくても、絶対に姫を守って見せますっ!!この命をかけてっ!!

春姫:なんかすぐ消えてしまいそうな命だけど・・・頼むわ


一寸法師:あんたなあぁぁ・・・人がカッチョよく決めてんのに

鬼:そろそろ、手を出してもいいか〜
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