ハルシオンと夏の日
次の日学校へ行くと手紙が机の中に入っていた。

'死ね'


もう限界だ…限界だよ。
あたしは体調が悪くなったフリをして早退した。
帰り道で何度も吐いた。
家についてお風呂場にいって剃刀を握った。
それなのに怖くて切れない。
死にたいのに死ねない。
泣く気力もなかった。


「あんたご飯食べないの?」
「…」
「おまえ様子が変だぞ」
「…」


「…」
「…べれないの」
「うぐっ…ご飯っ…食べれない…のっ…」

はじめて親の前で泣いた。
いじめられてることも話した。

「…学校行くぞ」
お父さんがそう切り出した。
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