加害者は俺、被害者は私。

私は何だか懐かしいトランペットの音に惹かれて、つい庭に来てしまった。

「アレ?珀?」

この声は…

「あ…」

「珀っ…珀じゃない!!久しぶりってか、退院?!おめでとうっグズッ(泣)」

ギュウッ

「ゆ…ゆーちゃん、ありがと〜ぉ…」

ゆーちゃんだぁ!!

「うっ…ズッよがっだぁ〜(泣)」

青山 柚憂 (アオヤマ ユズユ)

私と同い年で、トランペッタ。
明るい茶髪に、ベージュのメッシュ。
瞳のカラコンは日替わり。
とにかくお洒落!!
昔からの親友で、家も近所。

「ゆーちゃんごめんね?心配かけて…」

「ほんと…病院の場所も言ってくれないし、おばさんは家にいないし…携帯は…病院だからかけらんないし…でも、無事帰ってきてくれて良かった!!あたし、事故って聞いてもーヤバかったんだから!マジ焦ってパニくって、ジョー殴り飛ばしちゃったんだから」

「ぇえっ?!」




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