加害者は俺、被害者は私。

ガサッ

「は…は〜にゃん!!!」

ビニール袋の落ちた音がしたと思ったら、不意に懐かしい声が響いた。

「ジョー!!珀、帰ってきたわよ!!」

「は…は〜にゃん…ほ…ほんとに…?」

「うん…久しぶりだね?蒼之丞くん」

「は〜にゃぁああん!!」

「うぎゃあっ」

「ちょっ…ジョー?!」

「逢えて良かったよぉ〜マジで。ユズに殴り飛ばされてからというもの、君のことが心配で心配で…」

玉城 蒼之丞(タマキ ソウノジョウ)

真っ黒な落ち着いた髪に、中性的で大人な顔立ち。
なのに、行動がチャラチャラしてる男の子。
やたらと私を抱きしめてくる。
因みにゆーちゃんの幼なじみで、二人いわく、腐れ縁らしい。
でも、お似合いだと思う。
因みに、バスケ部主将。
そして、三味線好き。

「あんたが血相かえて…"は…珀が…"って言うからパニくっちゃったんでしょーがっ!!」

「ぁあ?うっせーぞ、バカユズ」

「変な短縮してんじゃねーよ」

「フッ…お前にお似合いの名前だな」

「はぁ?」

「ぁあ?」

仲が、良いんだよね…うん。






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