加害者は俺、被害者は私。

それにしても…今日は珀に褒められる日だなぁ…
かっこいいとか言われたし、なんか浮かれそう。

「珀…見通し過ぎ。でも…俺より…珀の方が友達多いだろうし…その…男にも…モテると…」

ちょっと気になりつつ、不安なので、最後の方は尻窄みになってしまった。

「え?!友達は…まぁまぁいますけど、男の子にはモテませんよ。高一から…」

「え?高一からモテてないの?」

「はい、高一から、めっきりです」

フフッと笑う珀に、少し淋しげな印象を受けた。

何かあったのか…?

「珀…何か、あったのか?」

「珱平さんになら…もう、お話しします…」

「……」

笑った顔に、"無理"が見えた。
でも俺は、あえて何も言わなかった。
葛藤しているんだろう。
自分の心と…




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