加害者は俺、被害者は私。

「珀…」

「え?珱平?」

そこには、複雑そうな顔をした珱平が立っていた。

「俺…納得いかねぇよ…」

「へ?」

何のことだろう…

「色々考えたんだけど…やっぱり俺は…」

「珱平…?何の話ししてるの?ていうか、こっちにおいでよ」

にこりと笑う私に、面食らったように目を開く珱平。

「え…どういうこと?」

ズカズカと歩いてくる珱平。

「こっちこそ、どういうこと?」

私の方が、訳わからない。

「え…ぁ?」

珱平は完全に困惑気味だった。

ガラガラ…

「おい、よう!!!俺…はるから話し、聞いた…」

すると、珱平のお友達らしき人が、病室に入ってきた。

「……?何なんだよ…一体…」

「お前は、直接はるに聞いてこい」

はる?って…珱平の彼女さんか。
でも、どういうことだろう…
珱平と彼女さん、何かあったのかな?

珱平は、渋々といった様子で病室からでていった。



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