加害者は俺、被害者は私。

「…………ごめんな?何か…状況把握できてないよな」

珱平がでていった後、お友達さんはここに残っていた。

「はい…把握出来てませんが、彼女さんと珱平に何かあったことはわかります」

「彼女……さんって…ダレ?」

お友達さんは、キョトンとした顔を向けてきた。

「えっと…勿論、はるさんです」

「…は…はる?!はるが?はるがそう言ったの?!」

呆れたような、驚いたような、何とも言えない表情で私に詰め寄った。

「え…何でそんなに驚いて…?」

「いや…はる、俺の妹だから」

「へ?!」

い…妹さん?!

「まぁ…正確に言えば双子の、だけどね」

双子の…妹さんか…
妹さんと珱平が付き合ってたってこと知らなかったんだろうなぁ…
兄弟には、話しにくかったりするし…
ましてやお兄ちゃんと自分の彼氏が友達だなんて、更に話しにくいよね。




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