加害者は俺、被害者は私。
「全く…はるの奴、付き合ってるとかしょうもない嘘ついて…」
「………?」
ウソ?うそ…嘘っ?!
「ぇえっ?!うっ嘘なんですか?!」
私は驚きのあまりベットから落ちそうになりながら、お友達さんに確認した。
「うん、嘘!!…ったくあいつは…しかも…」
お友達さんは、私に近付いてきて掛け布団をめくり、中にある私の左腕を見た。
「こんな怪我までさせて…」
「いっいえ、これは事故のときにしたもので、彼女が私に負わせたものでは…」
「はぁ…アンタは人が良すぎるよ。普通に真新しい怪我ってくらいわかる。事故の後、ように聞いたら右半身不随としか言ってなかったし…つか、アイツも俺とはるにしか、事故のことは言ってねぇからな」