加害者は俺、被害者は私。
「そ…うなんですか…」
珱平は、信じてるんだなぁ…
この二人を。
「なんかだんだん口調変わっちゃって、ごめんね」
「いえ、全然。むしろなんだか面白かったです」
フフッと笑う私に、お友達さんも苦笑いした。
「話し戻すけど、俺、妹に変わって謝るよ。怪我させて…すいませんでした…もう一度、妹を連れて謝りに来ます」
「え…いいです、いいです…私、大丈夫ですから。そんなに謝って頂いて、こちらこそすいません。それに妹さんはもう、ここには来たくないと思いますし…」
「甘やかしちゃダメなんだ…俺が、甘やかしたばっかりに…」
お友達さんの苦い顔を見て、なんだか胸が痛くなった。
苦しんでいると感じたから。