加害者は俺、被害者は私。
「何か、あるんですね」
私の方を向いたお友達さんは、この一言に瞳を揺らがせた。
「これは、ようにも言ってないんだ」
「そうなんですか…でもお友達さん、私でよければ聞きますよ」
にこっと笑いかける私の顔を、お友達さんは確認して、口を開いた。
「はるはね?実は俺と血が繋がってないんだ」
お友達さんはそこまで言って、また私の顔を確認する。
私はフッと安心させるかのように、口元だけを緩めた。
「んで…俺が二歳のとき、二歳のはるが俺の家に…今の母さんと一緒に来たんだ」
二歳?すっごい小さいのに、よく覚えてるな。