加害者は俺、被害者は私。
「さぁ、精密検査をしたら、リハビリを開始するよ?」
「はい、先生。頑張ります」
意気込む私に、
「焦らず、ゆっくり…ね?」
困ったように、先生は微笑んだ。
するとお母さんが、私のベットにしゃがみ込んできた。
「ねぇ…珀?珀の意識がないときに、健次君が来たのよ」
「え…けんちゃんが?」
なんで?
「えぇ…それでね?この手紙を渡されたのよ」
手紙…
「お母さん達は、出ておくわ…ゆっくり…読みなさい」
何故か嫌な感じがする。
はやく読まなきゃ。
私は、のりが綺麗についた封筒を丁寧に開け、紙を取り出した。