加害者は俺、被害者は私。
「ご…めんな…さい…珱平…」
いきなり謝りだす、はる。
「結論から言うなよ…俺だって頭こんがらがってわけわかんねぇんだ。最初から言ってくれねぇと…」
「そ…だよね…ごめん」
俺の強めの言い方に、少し声を沈めた、はる。
「わり…強く言いすぎた」
「ん〜ん。珱平は、全然悪くないよ。それに…八乙女さんも」
珀?なんで今、珀の話しが?
「はる…最低なことした。八乙女さんに…」
「はっ珀に?!珀に何したんだっ!!」
胸倉を掴みそうになったけど、俺はグッと堪えた。
「はる…珱平とられたくなくて…意地悪した」
「い…じわる?」
「ん。…ベットから落とした。右半身不随って知ってたのに…それに、左手首も怪我してたなんて知らなくて…八乙女さんが起き上がれないの見て、焦って…八乙女さん殴った…」