加害者は俺、被害者は私。
はるは、俺に抱き着いていた腕を緩め、顔を合わせてきた。
「ぐず…話して…ぐれで、ありがどー…シン。はる、シンが大好き…」
愛の言葉を、しっかりと…目の前で伝えられたとき、俺はこんな幸せを掴んでいいのかと、本気で震えそうになった。
その震えそうな手を、しっかりとはるの頬に添えて、深い栗色の瞳を見つめた。
「はる…一応双子だった俺らだ。何でも…わかるよな?」
「……もう、わかんないよ…」
「これでもか?」
俺は、ゆっくりと…はるの唇に俺のを重ねた。
そして、唇から離した後、小さく…はるの耳に囁いた。
「……フフッ…やっぱり、わかったよ」
俺の小さな囁きは、ちゃんと聞こえてたみたいで、はるは柔らかな笑顔をこっちに向けてくれた。
"俺…はるを…昔も今も、一番に愛してるんだ"
俺、今…すっげぇ幸せだ…
END