加害者は俺、被害者は私。

「きっと、俺は…すぐ来ると思うな!夢が重なるとき」

秦汰朗さんは、静かに…でも確信があるような、力強い目でそう言った。

「……はい」

「グズッズールッ…もう…珀ちー置いて行きやがって…馬鹿阿呆…」

ブツブツと呟き続けるはるちゃんに、笑いが込み上げてきた。

「クスッ…ふふっ…」

「珀ちゃん?……ははっ…」

「え…シンに珀ちー?何笑って…」

「ふふっあはははっ」

「くくっ…ははっ!!」

「えっ?何?…もう!!」

ふくれるはるちゃん。

ふふっ…久しぶりに、こんなに笑えた。
私…大丈夫だよ。

…珱平?
珱平は今…どうしてる?



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