加害者は俺、被害者は私。

「どういう意「そのままの意味だ。俺に同行し、お前のやりたいことを捜しだせ。本当に…やりたいことをな」

本当にやりたいこと?

俺はピアノ、バイオリン、ビオラ、フルート、トランペット…様々な楽器を演奏してきた。
その中でも、得に一生やり続けたいと思う楽器は見つからなかった。
これは、俺にとってのチャンスかもしれない。
あの偉大な親父に近付ける、道標になるかもしれない。

珀…俺は行くよ。
親父についていき、でっかくなるから。

珀も、頑張れよな…

「親父、よろしくお願いします」

俺は親父に頭を下げた。



END



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