桜舞う木の下で
俺は俺゚*隆祐side*゚
今日は、麻衣ちゃんとのデート的な…。
俺は、昔のアルバムを見て、桜の木を探した。
少しでも記憶を取り戻すために。
そして、探し出した場所に今は、麻衣ちゃんがいる。
今まで、俺は記憶を無くす前の俺になりきろうとしたんだ。
それが、一番麻衣ちゃんが喜ぶと思ったから。
でも、ホントは違うんだよ…。
麻衣ちゃんは、きっと、どんな俺も好きでいてくれるんだ。
無理に変わらなくて良いって、そう言ってくれてる気がしたんだ。
麻衣ちゃんが望んでるのは、俺が昔の自分になりきる事じゃない。
望んでるのは…
たった一言。
“待ってる”