桜舞う木の下で


「待ってるから…」


辛くてさ…隠しきれないんだ。
信じてる。でも、不安って常に付きまとうんだ…。
優人?


「待ってろ。あと、ちょこちょこ動くなよ?迷子になるんだから。」
「迷子になったらどうする?」
「もちろん、探し出すから。」


って…優人に言われると一番安心するんだ…。
大好きだよ…優人?

ずっとずっと何年かかっても待ってるから…。


「愛美…あれ、隆祐?」
「ん?…麻衣がね、湯沢先生に全部伝えるって。」
「…そっか。」


って素っ気なく返す優人。
こんな日がさ、いつまで続くんだろ?って…。
たまに思う。
幸せ過ぎて怖いよ…

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