桜舞う木の下で


「ほら、着いた。早く来ないと帰るからな?」
「待ってよ!!」


って笑った…。
やっぱり、先生には笑顔が最高だな…。
いつでも笑ってて欲しい。


「お待たせ…」
「…はいよ。」
「お腹空いた!!」
「いきなりかよ…」


苦笑いする先生の後ろ姿を見てて、ちょっとした願望が私の心の中に目が出た。


「お前さ…自転車持ってる?」
「何で?」
「なんとなく…」


私は、バイクを降りて、自分の自転車を持ってきた。


「よし、このバイク、ここに置いて良いか?」
「はい…」


私の家の敷地内にバイクを置くと、先生がいきなり自転車を奪った。


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