桜舞う木の下で


「先生?記憶が無くなっても私を好きになってくれてありがとう…。麻衣も大好きだよ?だけど…付き合わない。10年…ここで待ちたいから。先生を…」
「…」
「で…誕生日プレゼントとあげられなかったお土産…」


すべて話終わった私は、先生に二つの紙袋を渡した。
先生は、受け取って中身を見るわけでも無く…


「仁川?」
「はい?」
「ありがとう…。」
「え?」


先生のいきなりのお礼に戸惑ってる私を見て先生は…


「記憶…戻った。」


今の、対した事じゃなかったし、強い衝撃すら与えてないのに…。

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