桜舞う木の下で

辛い思いさせてごめんって。
お前がさもし、俺みたいに記憶無くしたら、俺嫌だもん。
きっと毎晩泣くし。
お前の記憶取り戻すために色々すると思う。
けど、お前は違かった。
記憶のない俺も精一杯愛してくれた。


「麻衣?」
「…クス…バカはあんたでしょ…?人が心配してさ…」


うん…俺がバカ。
一番大事な奴の記憶忘れるなんてどうかしてる。


「麻衣?10年なんて待たなくて良いから…」
「…良いから?」
「…俺の所来いって。」


さんざん後悔した。
どうして振ったのか。
理事長?
んなもん継ぐか。
麻衣が言えばやってもいいけど?

言わないならやる気ないから。


< 152 / 215 >

この作品をシェア

pagetop