桜舞う木の下で
待ってられる自信あるから。
何十年も何百年も待てるから。
ずーっと好きでいられるから。
「麻衣?」
「ん?」
「ありがとう、ごめん」
ってニコって、私の大好きな笑顔を見してくれた先生。
「帰るか…寒いだろ?」
って、気を遣ってくれる先生が好き。
私達は自転車に乗って、家に帰った。
「先生?」
「はい?」
「瀬川先生の所行って来なよ!!」
「…気が向かない…」
って笑いながら答える先生を見ると、やっぱり記憶戻ったんだなぁ…って思う。
なんせ、記憶が無くなる前は、瀬川先生怖い時と優しいときと顔に出るから俺、怖い…とか言ってたしね…。