桜舞う木の下で

内緒のプレゼント*゚


私達は、愛ちゃん家の最寄り駅に向かった。

最寄り駅に近付けば近付く程、高層ビルが立ち並んでいて、私と同じ年齢くらいの子達が可愛い格好をして歩いていた。


「麻衣?これ、見てよ!!」
「指輪…?」


愛ちゃんが見てるガラス窓の向こうには結婚指輪が並んでいた。


「優人から貰いたいな…」


私も…って。
付き合って一週間経つか経たないかで結婚話が出てくるのはおかしいよね?


「…何しに来たの?」
「え…二人には内緒でプレゼント買おうと思って。」


そう言うと、愛ちゃんは私の手を掴んで、ネクタイがいっぱい売ってるお店に連れてった。


< 164 / 215 >

この作品をシェア

pagetop