桜舞う木の下で

存在゚*優人side*゚


明後日には、東京を離れる俺。
いつ帰れるかわからない。
つまり、愛美と次いつ会えるのかすら分からない。


「瀬川先生?」
「ん?」


只今、記憶が戻った隆祐と俺の2人で愛美の家にいる。


「麻衣に、やる事やったら迎えに来てって言われた。」


遠回りして、やっと付き合えた2人。
俺も聞いて素直に嬉しかった。
だけど、隆祐は明日から麻衣ちゃんとは連絡もしないし会わないって言うんだ。


俺、思ったよ。
近くに入れる距離でも離れなきゃならない時ってあるんだ。って。
つまり、俺と愛美も麻衣ちゃんと隆祐も今日で一時のお別れ。


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