桜舞う木の下で
隆祐*゚
買い物を終えた私たちは、愛ちゃんの家に向かった。
なんだかんだ言って只今の時刻は2時。
「愛ちゃん?こうしてるとさ…思い出すよね…」
「ん?何を?」
「ホームステイ…」
丁度これくらい寒くて、あの時は、夏蓮と愛ちゃんで同じ学校だった。
一度、私のホームステイ先に泊まりに来た事があった、愛ちゃんと夏蓮。
その時に、並んで歩いて帰った事を思い出した。
「ね…。うちさ、初めてかも。」
「え?」
「こんなに長く続く友達が。今までさ、きっと、本気で付き合いたい友達なんていなかったからさ…。」
私もだよ。
小学校卒業しても変わらなかった事。
それは、友達なんて信じられないって…。