桜舞う木の下で

それから三時間後…

―ピンポーン

玄関のチャイムがなった。


「愛香達かな?」
「多分…」


走って、愛ちゃんは玄関に向かった。


「ん…麻衣?」
「…先生?」
「…うわ!」
「プハ…」


肩にもたれ掛かる瀬川先生にビックリした先生。
それに笑う私。


「…何笑ってんだよ。」


ちょっと不機嫌そうな顔で私を見てくる先生が、なんか可愛い。


「別に…」
「麻衣!!!!」


私に飛び込んできたのは夏蓮だった。


「ヤバイの!!」


昨日、夏蓮はコンサートに行ってきたらしい。
かなりカッコよくて倒れそうになった!って報告してくれた。


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