桜舞う木の下で
お揃い゚*愛香side*゚
「愛香…」
翔に呼び止められた私。
翔を追いかけ続けた私。
中学に入学して…一目惚れしたんだ。
かっこいい顔立ちに。
ホントに、周りより数倍かっこ良くて…。
「あのさ…。これ…」
そう言って、翔が渡したもの。
それは、リングが着いたネックレス。
「え…」
「え…あぁ…えっと…俺達…大学違うし、不安だから…その…ネックレス!!」
「翔…」
顔が真っ赤な翔にありがとうって言いたい。
私の自分勝手な思い込みで喧嘩した事もあった。
それでも、大切に私を扱ってくれた翔。
きっと、大変だったと思う。
でも…もう、不安にさせないから。
「私は…翔だけだから。」