桜舞う木の下で
美術室゚*颯希side*゚
絵が大好きな私。
漫画風な絵だけどね…。
だから、美術部には入らなかった。
けど…私の絵は、いつも美術室で生まれた。
なんでかな?
自分でも分からないけど。
ただ趣味で絵を書くのが好きなだけで、これといって、将来の夢とか、そういうのには全く関係ない。
「颯希先輩…」
「…」
振り替えると、今、中学2年の桜ちゃんの姿があった。
桜ちゃんとは吹奏楽で同じで、趣味も好きなものも一緒で、中学生の中では一番に可愛がってた子だ。
「…卒業おめでとうございます…」
「ありがとう」
「颯希先輩の事、尊敬してました。」
涙目に訴える桜ちゃん。
私は、その顔を見ないで外をみた。